「司書のおすすめ」(新着コーナー横)
図書館では、月に一度、司書のイチオシ本を紹介しています。
月に2冊、手書き・イラストあり等、司書の熱い想いのこもった紹介文付きです。
今月のおすすめはコレ!
『熊本の石橋探訪』米村俊晴/著
「熊本の石橋といえば?」と問われてとっさに出てくるのは、「通潤橋」や「霊台橋」、橋のアーチとその影で出来るハートマークで話題の「二俣橋」、といったところでしょうか。
でも、熊本県内には330基以上もあるそうです。
この本にはその中から厳選された284基が紹介されています。
私はこの本で、かつて頻繁に通っていた中心市街地にある橋が実は石橋だったという事を知りびっくりしましたΣ(・ω・ノ)ノ!
大小様々な石橋が紹介されており、中には「えっ、これも!?」という橋もあります。
この本で予習をして、肥後の石工の石橋造りの技を直に目にするのもいいかもしれませんね。
菊陽町にある石橋も紹介されています。ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか?
『ことばの果実』 長田弘/作
昨年亡くなられた詩人、長田弘さん。凛とした佇まいの詩集が多い中で、
ひだまりのようなあたたかさに包まれたこの本は、長田さん最後のエッセー集です。
日々の暮らしに彩りをもたらした果物、花実にまつわるエピソードが、上質な言葉で綴られています。
著者の感じ方、捉え方の深さ、広さ、細やかさに驚きます。さりげなく文学作品の一文がちりばめられ、
芭蕉、蕪村、一茶、その他の歌人の句まで味わえます。挿絵がやさしく添えられ目でも楽しめます。
<ことばの果実>には至福の味がたっぷり含まれています。味わってみる価値ある一冊です。