「司書のおすすめ」(新着コーナー横)
図書館では、月に一度、司書のイチオシ本を紹介しています。
月に1冊、手書き・イラストあり等、司書の熱い想いのこもった紹介文付きです。
今月のおすすめはコレ!
『1/4の奇跡』山元加津子・ 柳澤桂子・四方哲也・ 新原豊//著
タイトルの「1/4」は、強く生存競争に勝ち残れる遺伝子が
存在できるために必要な、弱い遺伝子の存在する確率です。
その1/4は、絶対に生き残ることはできないのだけれども、
2/4を生かすためには絶対に必要な存在なのだそうです。
この世の中には障碍者と呼ばれる人々がいます。
彼らが生きづらいのは、世の中が健常者に便利にできているからなのだなぁ、と思いました。
何が健常で何が障害なのか?普通とは何なのか、普通が1番というのは、
もしかしたらとても残酷なのではないか…
上記の1/4は、かつてマラリアが大流行した時に発見されたものです。
今私達は、新型コロナウイルスという未曽有の禍の中にいます。
新たな1/4,または1/2が、また生まれるかもしれません。
けれどもその中に必ず希望の光が見つかる、そう思える一冊です。