「司書のおすすめ」(新着コーナー横)
図書館では、月に一度、司書のイチオシ本を紹介しています。
月に1冊、手書き・イラストあり等、司書の熱い想いのこもった紹介文付きです。
今月のおすすめはコレ!
『本を読むひと』アリス フェルネ∥著 デュランテクスト冽子∥訳
フランスの郊外の荒れ地に暮らすジプシーの大家族。
社会からはのけ者にされ稼ぎも生活の保障などないただ貧しいだけの家族。
もちろん子どもたちは学校というものを知らない。
そこへ、車に本を積んでやってきたのが一人の図書館員。
彼女は、文字を知らない子どもたちに本を読んで聞かせる。
雨の日も風の日もジプシー一家のもとへ通う。
やがて本の持つ力がジプシー一家の心を動かす。まさに言葉は希望の光である。
絶妙な翻訳で流れるような文章は一気に読む人の心をつかむ。
ジプシー家族に一筋の光を投げかけた図書館員の情熱に心が洗われる。