「司書のおすすめ」(新着コーナー横)
図書館では、月に一度、司書のイチオシ本を紹介しています。
月に2冊、手書き・イラストあり等、司書の熱い想いのこもった紹介文付きです。
今月のおすすめはコレ!
『14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還』澤地久枝/著
終戦から70年を迎えた今年の夏は、戦争を知るいろんなTV番組や、新聞でも特集が多く載せられました。戦争を知る世代が急速に減りつつある中で、未来ある子どもたちにどのように伝えていくかその責任を問われている気がします。
そんな時、出合ったのがこの一冊です。著者の澤地久枝さんは、1930年生まれ、平和の大切さをずっと世に問い続けてきた方です。その原点となっているのが、
14歳での敗戦体験です。旧満州で終戦をむかえ、難民生活をおくったのち帰国。驚くべき鮮明な記憶力と、膨大な資料から、丁寧に綴られています。戦争体験を若い世代へ語り継ぎたいという願いがこもっています。
『窪島誠一郎・松本猛ホンネ対談〈ふるさと〉って、なに?!』 窪島誠一郎/著
信州は美術館が多く、ゆっくり訪れたい場所です。
窪島誠一郎氏は、「信濃デッサン美術館」と戦没した画学生たちの作品を展示している「無言館」を設立。
松本猛氏は、いわさきちひろ(絵本画家)の息子さんで、ちひろ美術館(東京・安曇野)を設立。
同じ信州で美術館を営まれている二人の対談です。美術館をつくった思い、父・母への思い、それぞれの異なった思いはどんな風に、ふるさとへの思いとして着地するのか、興味深く読めました。今暮らしている町が<ふるさと>といえるように、楽しく心に残る時間を子どもたちに手渡すには・・・。私たち大人の生き方が問われているのかもしれません。