菊陽町図書館少女雑誌展示室では、
「少女雑誌にみる村岡花子」展を開催しています。
翻訳家・童話作家の村岡花子は、日本で初めて『赤毛のアン』を紹介した他、数多くの優れた外国文学を美しい翻訳で送り出しました。
少女たちの健全な成長を願って翻訳された作品の多くは、少女雑誌に掲載され、全国の少女たちに読まれることとなりました。それまでの日本になかった新しいヒロインたちは、美しい挿絵とともに熱狂的に迎えられ、多くの少女たちの「腹心の友」となったのです。
今回は、当時の少女たちが実際に手に取って読んでいた雑誌がどのようなものであったか、また現在では目にすることがない座談会やエッセイ等が掲載された雑誌も含め、菊陽町図書館所蔵の少女雑誌を紹介します。
翻訳家として名高い村岡花子ですが、本人の創作作品やエッセイ、座談会の発言など、文学者としての村岡花子にも触れていただきたいと思います。
期間:平成26年7月23日(水)~10月27日(月)
場所:菊陽町図書館 展示室
村岡花子さんの写真を、赤毛のアン記念館・村岡花子文庫様より提供していただきました。ありがとうございました。
↑『ひまわり』に連載(昭和24年4月号~昭和25年8月号)された「エレン物語」。挿絵は松本かつぢ。
↑『ひまわり』に連載(昭和26年10月号~昭和27年9月号)された「秘密の花園」。挿絵は蕗谷虹児。
↑『女学生の友』に連載(昭和25年4月号~昭和26年3月号)された「ばらの生いたち」(「8にんのいとこたち」より)。
↑ 歌人柳原燁子(白蓮)の短歌も少女雑誌に掲載されていました!
高畠華宵や蕗谷虹児の挿絵がとてもすてきです ☆