菊陽町図書館ブログ

熊本にある、菊陽町図書館の日々の出来事を紹介していきます。

司書のおすすめ(平成27年10月分)

「司書のおすすめ」新着コーナー横)

図書館では、月に一度、司書のイチオシ本を紹介しています。

月に2冊、手書き・イラストあり等、司書の熱い想いのこもった紹介文付きです。

今月のおすすめはコレ!

 

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『モグラハンドブック』 飯島正宏・土屋公幸/著 

ある時、図書館の庭に、モグラが遊びに来たことがあります。あまりに可愛かったので

キャワキャワ観ていたら、驚いて地中に逃げていきました。その早かったこと!

その時のモグラは、この本によるとモグラ科モグラ属コウベモグラでした。

モグラの事、どこまで知っていますか?モグラの常識が塗り替えられること、間違いありません。

 

『ティファニーで朝食を』 トルーマン・カポーティ/著

この本には、1940年代のニューヨークを背景にして描かれた表題作のほかに3つの短編が

収められています。

なかでも『クリスマスの思い出』は、歳の離れたふたりが来るべきクリスマスに向けて

わくわく高揚する気持ちとともに、お互いを思いやりながら準備を進めていく様が

描かれており、心がぽっと温まります。

そして終盤からは果てしなく胸が切なくなります…。

翻訳者である村上春樹氏のあとがきも併せて読むと、時代背景や著者カポーティの

執筆した当時の状況が垣間見え、どの作品もまた冒頭から読み返したくなる一冊です。

 

『ボクは坊さん。』 白川密成/著

お坊さんワールドにようこそ♪

若くしてお坊さんになった白川密成さんの、「お坊さん」としての日常が綴られた本です。

弘法大師空海の様々な言葉に触れつつ、わかり易い言葉で仏教のことが語られています。

お坊さんの世界の広さと深さに驚くとともに、身近に感じることも出来ました。

表紙のイラストが可愛らしかったので、何となく手にした本でしたが良い意味で

予想を裏切る一冊です!!