「司書のおすすめ」(新着コーナー横)
図書館では、月に一度、司書のイチオシ本を紹介しています。
月に2冊、手書き・イラストあり等、司書の熱い想いのこもった紹介文付きです。
今月のおすすめはコレ!
『スープ』細川亜衣/著
スープ、なんて端的なタイトルでしょう。
表紙を見ただけでは、専門書の趣です。
しかし、中を開くと、見慣れた食材から生まれる、見慣れない料理が目を引き付けます。
使われている食材は、季節の折々に豊富に手に入るものばかり。
「たけのこ・チーズ・卵」のレシピは、作るなら今ですよ!
「いちご・野いちご」は、もうすぐシーズンですね。
『チーム』堂場瞬一/著
お正月の風物詩、箱根駅伝。
箱根駅伝には前年のシード校、予選会を突破した大学の他、「学連選抜」チームが出場する年があります。
「学連選抜」チームとは、箱根駅伝予選会に出場した関東学生連合の中から、箱根駅伝の出場を逃したチームの中から選抜されます。メンバーのタイムだけで考えると上位に入るはずのですが、実際の大会で上位に食い込んだことはほとんどありません。
言葉は悪いのですが、寄せ集めのチームでは、一年間箱根駅伝を目指してともにがんばってきた「チーム」にはかなわないのです。そして、飛びぬけたランナー一人だけでも箱根駅伝に出場することもままならない。それが駅伝、チーム戦のおもしろさであり怖さでもあります。
果たして「学連選抜」チームは優勝できるのか?
「チーム」となることができるのか?
駅伝ファンはもちろん、駅伝に興味がなかった人にも是非読んでいただきたい小説です。
次の箱根駅伝では学連選抜チームとその裏に隠れたドラマに釘付けになります(・∀・)b